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鹿児島CF始まりました!3種のおつまみ芋けんぴと芋焼酎で”よか晩”を~さつま芋産業を百年先まで守りたい~

2022.03.19

鹿児島県はさつま芋の収穫量が日本一
鹿児島県では、古くからさつま芋を焼酎やでん粉の原料にしていました。焼き芋やお菓子などの加工も含めて、さつま芋の関連産業は今でも鹿児島県を支える主力産業です。
2018年秋から、鹿児島県のさつま芋畑において、ツルが枯れてイモが腐敗してしまう「サツマイモ基腐病」という病気が多発しはじめました。
中でも、焼き芋やお菓子に加工されるさつま芋の主力品種は、基腐病に弱く収穫量が激減してしまいました。
現在は、鹿児島県等がサツマイモ基腐病対策の防除マニュアルを作成・広報しており、生産者と関連団体が一丸となって、被害の軽減に努めています。
私たちは、「サツマイモ基腐病」の対策をすすめながら、病気に強い品種の加工適性を検証し、加工品の商品開発をしています。
それによって、鹿児島県のさつま芋産業やさつま芋農家さんの助けになると信じています。

鹿児島県は、世界自然遺産と世界文化遺産の両方を持っている日本でも数少ない都道府県です。
豊かな自然と多様な文化に彩られ、見所たっぷりの観光立県として知られています。
芋けんぴなどのさつま芋のお菓子は、旅行のお土産としても定番商品。
私たちのような菓子製造業にとって貴重な販売ルートでもありました。
しかし、昨今のコロナ禍の影響で、観光地を訪れるお客様は激減し、お土産品があまり売れなくなってしまったのです。

一筋の光明

現状打破のために、地域食農連携プロジェクト(LFP)にLFPパートナーとして参画。
その戦略会議において、一部の生産者様が栽培している「べにまさり」が加工原料として入手可能なことが分かりました。

今回の芋けんぴには生産者である吉川農園様に協力いただいて原料を確保し、「べにまさり」を用いたお菓子(芋けんぴ)の試作にトライしました。
「べにまさり」は、焼き芋にするとしっとりとした食感ではありますが、ホクホク系の「コガネセンガン」と同じように、素揚げすることでほどよいポリッとした食感になります。
また、「べにまさり」は基腐病に比較的強い品種であるといわれています。
とはいえ原料を置き換えただけでは目新しさはないですし、そもそもお土産品が売れないので新しい販路を開拓したいと考えていました。
すると、ビッグデータを駆使してマーケティング支援を行う企業様より、「都市部においては、芋けんぴをお酒のつまみにする消費者も多い」とのアドバイスが。

そこで、鹿児島県の特産品である芋焼酎とのマリアージュを目指し、味付けに工夫を凝らし、ようやく皆様にお出しできる商品が完成しました。
今回の商品は鹿児島県産のさつま芋・黒糖・ゆずで作った、着色料・保存料無添加の鹿児島県産のお菓子です。
「芋焼酎」には糖分が全く含まれておらず、すっきり辛口な味わいです。
その芋焼酎にマッチするように、甘塩っぱい味付けにこだわりました。
食べ終わりには、さつま芋の風味が強く感じられるのが、べにまさりを使ったけんぴの最大の特長です。
さつま芋の風味が消え去る前に、すかさず芋焼酎を一口含むと、再びさつま芋の風味が蘇ります。
芋焼酎に馴染がなかった女性の方や、普段は焼酎をあまり飲まない方にもオススメです。
また、おつまみ芋けんぴは、ご家庭だけではなく飲食店を経営されている方にも是非手に取っていただきたいです。
飲食店を訪れたお客様に、「芋けんぴをおつまみにして、芋焼酎をゆっくりじっくり味わっていただきたい」のです。
皆さんも是非、おつまみ芋けんぴと芋焼酎で「よか晩(鹿児島の方言で『良い夜』のこと)」を過ごしてみませんか。
鹿児島の魅力がギュッと詰まったおつまみ芋けんぴと芋焼酎は、お酒の愉しみ方をグンと広げてくれることでしょう。
また、今回の新商品を通して、原料不足に未だ苦慮しているさつま芋菓子製造業やさつま芋焼酎製造業に少しでも思いを馳せて頂けますと幸いです。

3種のおつまみ芋けんぴと芋焼酎で”よか晩”を~さつま芋産業を百年先まで守りたい~(makuake)